広河原の松上げに一度行ってみたいと思っていた。しかし休みの折り合いが付かず延び延びとなっていた。調べている内に花脊でも同様の柱松神事が行われることが分かり夏期休暇と重なったのでここぞと出かけて来た。
さらに調べると洛北では花背,広河原,久多,雲ケ畑そして小塩で松上げが行われているようだ。形態は各所で多少なりとも異なるが愛宕山への献火神事として火伏せ、五穀豊穣、家内安全等々を祈願する。
柱松神事とは三省堂 大辞林によると
七夕や盆に竹や柴草で太く高い柱を作って立て、頂上に幣(ぬさ)や榊(さかき)を挿し、これに下から火を投げあげて点火する習俗。
だそうである。
正月に「炎の神が踊る夜~京都・白洲正子が愛した火祭り~」が放送された。女優の鶴田真由さんがその本を片手に広河原を訪ねるといった内容であった。この映像を見てますます行ってみたくなった。自分もその本、かくれ里を文庫で買って読んでみた。話しの筋からいえばホントは広河原といったところではあるがまずは花脊ということで。。。
桂川の上流にあたる小さな流れが大きく曲がる部分にできた山里の小広い河原が松上げの場所であった。真ん中に大笠を頂いた松が立てられ回りには腰の丈ほどの多くの松明が立てられていた。
9時頃、松上げが開始された。小さな松明をクルクル回しその勢いで大笠に投げ込む。なかなか入らないがそのうちにいくつかが大笠に入り火が点いた。すると回りから大きな歓声があがった。夜空を焦がす大きな松明が辺りを明るく照らす。何度も何度も松明が投げ上げられた。そして松明がなくなるころ柱松が引き倒され松上げは終わりを告げた。
花脊の松上げは
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